平均リターンは具体的にいくら?投資の種類別に解説

投資の情報を調べていると、短期間で資産を10倍、100倍にした人などの一攫千金話がゴロゴロ見つかります。華々しいケースもありますが、少ない資金で大富豪になれる投資家はほんの一握り。現実的には、数年で10倍、100倍といった資産を投資で築くのは不可能です。

では、投資で目指すべき平均的なリターンとはどれくらいなのでしょうか。投資をしたことが無い人にとっては、全くイメージできないですよね。今回は投資の種類ごとに何%のリターンを目指すのが良いのか、解説していきます。

投資の種類別の平均リターン

「リターン」とは、「1年間で何%の利益を得られるか」を示す指標です。100万円を投資して1年後に101万円になったら、その商品のリターンは1%と計算できます。リターンが大きいほど資産は早く成長するので、リターンが高い商品への投資も積極的に行いたいですよね。

一口に投資と言っても、株式や債券、REITなど種類はさまざまです。さらに、種類ごとに平均的なリターンも異なります。結論から言えば、平均的なリターンが大きい順に、ソーシャルレンディング、株式、REIT、投資信託、債券という順番になります。早速、投資の種類別に平均的なリターンを詳しく見ていきましょう。

株式

株式投資とは、ある企業の株式を買うことで企業に出資する投資のことです。企業が利益を出せば株価が上がったり、配当として投資家に還元したりするので、投資家が利益を得ることができます。

株式の平均的なリターンは2~7%程度です。この後にご説明しますが、債券やREITよりも高いリターンを見込める投資法です。ただし期待できるリターンが大きい分、株価が下がるといったリスクも抱えています。株式はハイリスク・ハイリターン投資の代表です。

債券

投資家が債券を買うと、政府や会社にお金を貸すことができます。政府や会社はお金を借りている間、利息として一定の金額を投資家に支払います。あらかじめ決めていた期間が終わったときに、元本をまとめて投資家に返済するので、投資家は利息の分だけ儲けを得ることができます。

債券の期待リターンは1~3%と、少々低めです。これは債券を発行するのが政府や安定した会社で「倒産する恐れがほとんど無く、ほぼ確実に元本を投資家に返せる」からです。元本保証ではないのですが、元本が戻ってくる可能性が高いので低リスクな投資であり、債券はローリスク・ローリターンの代表です。

投資信託

投資信託は運用会社に資産運用を任せる商品です。運用会社は主に株式や債券に投資をするため、投資信託に投資する人は間接的に株式や債券に投資していることになります。したがって、平均的なリターンは株式と債券に似ています。

ただし、投資信託は資産運用を運用会社に任せるために手数料が発生します。手数料を差し引くと、平均的なリターンは1~5%程度となります。

REIT

REITはReal Estate Investment Trustの略で、不動産に投資をする投資信託のことです。REITを買うことで投資家は不動産投資会社に資産を預けます。多くの投資家からお金を集めた不動産投資会社はオフィスビルや商業施設、マンションなどの不動産を購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に還元する投資商品です。

REITの平均的なリターンは3~5%程度です。REITはミドルリスク・ミドルリターンの商品と言われており、確かに株式よりも低リスク・低リターンで債券よりも高リスク・高リターンです。

ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングとは、ネット上で「お金を借りたい企業」と「お金を貸したい投資家」を結びつける融資仲介サービスです。融資と言えば銀行を思い浮かべるかもしれませんが、それが企業と個人の間で直接行われ、しかもネット上で行われるのがソーシャルレンディングの特徴です。

ソーシャルレンディングは企業が投資家のお金を融資して貰って事業に充てるので、利息に加え、融資期間が終了すると元本を投資家に返します。平均的なリターンは5~15%と高く、魅力的な投資先として近年注目を浴びています。

ご自身の投資のリターンを確認しましょう

投資の種類ごとに平均的なリターンを見てきたので、ぜひこの知識を今すぐ役立ててください。既に投資を始めている方はご自身の資産運用の見直しに、これから投資を始める方は良い商品を選ぶときの参考に用立てていただきたいです。

既に投資を始めている方

既に投資を始めている方は、この記事をご覧になってどう思われましたか?投資している株式や債券などで、ご紹介したようなリターンは出ていますか?

ご紹介したのはあくまでも平均的なリターンですが、ご自身の資産運用と照らし合わせてみて、あまりにも実際のリターンが違うようであれば注意が必要かもしれません。証券会社などに支払う手数料が高すぎてリターンが低くなっている可能性や、投資している商品そのものがあまり優良商品ではない可能性が考えられます。

もちろん、投資は毎年〇%というリターンを保証するものではないので、ある年のリターンは高くても、別の年のリターンは低いことはよくあります。しかし10年など長期にわたって平均リターンを下回るのであれば、上述したような理由で商品が良くない可能性があります。思い切って解約し、別の投資先に変えてみるという選択肢も忘れないでください。

これから投資を始める方

これから投資する商品を選ぶ方は、投資商品を選ぶときに掲載した平均リターンを参考にしてみてください。あまりにもリターンが低い商品を避けるのはもちろん、平均よりも大きく上回るリターンの商品にも気を付けてください。

平均を上回る投資商品には、商品性が優れているものもありますが、誇大広告で投資家を集めようとする悪質な商品も混ざっています。騙されて後者の商品に投資すると、投資したお金が返ってこない、または奪い取られてしまうといった詐欺に遭ってしまうことも。

これから投資を始める初心者の方が、投資商品の良し悪しを見抜くのは大変難しいです。掲載した平均的なリターンを参考に、平均を上回りすぎる商品・下回りすぎる商品には警戒していただきたいです。

まとめ

投資の種類別に平均的なリターンを解説してきました。リターンが小さいのは債券、リターンの大きいのはソーシャルレンディングや株式であることが、お分かりいただけたかと思います。

とはいえ、「リターンが高いソーシャルレンディングと株式で全財産を運用しよう!」とは思わないでいただきたいです。リターンが大きい商品はリスクも大きいので、投資したお金を失ってしまう可能性も高くなります。低リスクで運用したい人には債券がおすすめですし、リスクとリターンは良い所取りできないトレードオフの関係にあることを覚えておいてください。

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