金融庁最強と言われた元金融庁長官とは

金融庁最強と言われた森信新元金融庁長官ですが、金融庁を改革した人としても有名です。スルガ銀行の不正融資など不祥事が続き2018年に長官を退任しています。歴史に残る改革と言っても過言ではない森信新元金融庁長官。今回は森信親元金融庁長官のコメントに注目して、紹介します。

森信親氏はどういった人物なのか

金融庁最強と言われた森信親元金融庁長官ですがスルガ銀行や仮想通貨など不祥事が相次ぎ、残念ながら2018年に退任した人物でもあります。歴代の金融庁長官の中でも異例の人物であり革命児としても有名です。
東京大学卒業後は金融庁に在籍し、その後地方銀行改革なども手掛けてきました。2015年から金融庁長官になりその後の活躍はみなさんもご存知の通りかと思います。
退官後はどうしているかというと渥美坂井法律事務所や外国法共同事業顧問などに就任しています。
「国のため」というキャッチフレーズがキーワードでもあり、国のためにさまざまな改革を試みた人物でもあります。
森氏は国のためと思い公務員になった人たちが省益を考えることに問題があると指摘しています。省益については国益につながらないこともあると、また正しいと思って行動してきたことも正しくなくなっていることもあり、それが継続してしまう癖があることも指摘しています。
具体的には予算配分です。国益の面で考えるなら経費節減が徹底目標であるにも関わらず、予算をどのくらい確保したかという方向性に向かっていることも指摘しています。
予算があればさまざまなことができるのも事実ですが本来は予算の確保が大事なのではなく国益を優先すべきという考えが伝わってきます。

前向きな失敗は良しとする

森氏がいくつか掲げた言葉の中に「前向きな失敗は良しとする」という言葉があります。退任前は不祥事がいくつか浮彫になった森氏ですが、改革にチャレンジしたからこそこうした言葉出たのかもしれません。
日本のビジネス界は1度失敗すると信頼を失うことも多く、良くないイメージが付くと修復まで非常に長い時間がかかります。失敗をしないためにはという方向ばかりに行ってしまい、新たなチャレンジを躊躇してしまう人も少なくありません。また昔ながらのやり方を変えたくない人が多いのも事実です。
その結果、何年も改革がなされず、近年は改革を進めなかった影響で廃業に追い込まれてしまうケースも少なくありません。
また誰しも同じかもしれませんが、新しいことを始めるには膨大な労力がかかります。経済的事情や情報不足などで出だしが遅れてしまうこともあるでしょう。
多くの会社に管理体制が敷かれており、それぞれのポストに管理職が設置されています。管理職は管理も仕事の1つなので、失敗した際は責任問題にもなります。「失敗は許されない」という心理が先立ちなかなか新しいスタートを切れないのも現状です。
しかし、もうこれは通用しない時代です。新しいスタートをどんどん切らないと、先の仕事はなくなると言っても過言ではありません。ビジネスのサイクルが非常に短くなっているので短期スパーンで複数のことに取り組むことが大事といえます。

国民のため国益のため

公務員は引き続き人気の職業です。1990年代のバブル崩壊後は特に公務員志向は高まり、結婚相手は公務員希望といった若者が多くみられます。自営業より公務員にあこがれる傾向にあり、安定を求める様子がうかがえます。
森氏は国家公務員の仕事は国民のため、国益のためとコメントしており国のために何ができるかを焦点に取り組んできたことが伺えます。
誰しも経験があるかもしれませんが、良くないと思っても周りに流れてしまったり、惰性で仕事をしてしまうこともあります。念願の公務員になれたものの、保身に走ってしまう人もいることでしょう。こうした積み重ねが国益を損ねることにもつながります。
森氏は同じバッググランドからなる組織では新しい組織が生み出せないことも指摘しています。組織は同じような人が集まる傾向にあり、同業者や履歴が似ている人が偏る傾向にあります。確かに価値観などが似ていることもありますが、違う人材を受けいれて仕事をすることも大事なことです。新たな発見につながる可能性もあります。
森氏のコメントから公務員の世界や企業枠に収まった考え方ではなく、大きな視野で物事に取り組んでいる様子がうかがえます。最強と言われた理由はこうした考え方があったからかもしれません。
また逆に敵が多かったことも考えられます。革命に挑もうとすると非常に大きな反対勢力にあいます。それでも改革に乗り出し、改革に向けた明確なコメントを出し続けた森氏。今後の活躍も期待したいところです。

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