【日本長者番付第8位】森トラストの森章氏について

今回は、日本長者番付第8位の森トラスト株式会社会長 森章氏についてご紹介します。2016年に娘の伊達美和子さんに社長職をゆずり、現在は会長の座についています。数々の成功に導いた森章氏とはどのような方なのでしょうか。

日本長者番付第8位森トラストの森章氏

森章氏は2019年現在森トラストの会長職に就任しています。森氏の父親は森泰吉郎氏です。兄が2人おり1人は経済学者の森敬氏、もう1人は森ビルの森稔です。森ビルは森トラストとは別会社です。森章氏は兄の稔氏とは全く違う性格で慎重な人だという話があります。
森章氏は日本の都心部で大型複合開発や主要リゾートを手掛けています。
森章氏が入社した当時は森稔氏も森トラストに在籍していました。最初は2人で経営を行っていましたが、のちに森ビルと森ビル開発の2社に分離します。この分離について兄弟の不仲を唱える節がありましたが、森稔氏はもともと不動産業ではなく土地開発を行いたいという考えの持ち主だったので別な道を歩んだと言われています。
一方森章氏は、収益まで責任を持って事業に取り組みたいという考え方です。それぞれ目指すものが違うことから、別な道を歩んだというのが正解かもしれません。
お互い別の分野で切磋琢磨し、グループ全体を活性化させたのは事実であり、今日の成功を収めています。

現在は長女の伊達美和子氏が社長職を務める

森章氏には二人の息子もおりますが、森トラストでは長女の伊達美和子氏が社長の座に就任しています。その理由について森章氏は長男は早く独立して自分で会社をやりたいという意志があったため、のれん分けをしています。次男は商社に一旦務めたものの競争を好まないタイプだったそうです。そうした事情から長女が社長に就任したわけですが、森章氏は男女どちらでも能力があるものが継ぐという考えからの決断だったと言えるでしょう。
現在は伊達社長のもと、様々な大きなプロジェクトが進んでいます。女性社長の今後の活躍が楽しみですね。

森章氏が見る不動産業界の今後

森章氏は今後の不動産業界について「非常に気を付けなければいけない局面」だと語っています。なぜ気をつけなければならないのでしょうか。その理由は「金利」にあります。
現在超低金利で融資を受けることが可能です。金利がタダみたいな時代だと森章氏は考えています。そうなると不動産を買いやすい状態です。自分でやろうと思えばある程度財力がある状態だとなんでもできるというわけです。その結果、利益が大幅増になることもあります。またその結果会社が大きくなることも予想されます。問題はその一方で膨らむ借金です。
世情を見てみるとマイナス金利のため家賃はほとんど上がらない状態が続きます。
不動産の需要は高まっているため土地は価格が上昇しています。土地に見合う立地かどうかという観点からも収益物件が難しい状態だと指摘しています。
何かやらないと株主から指摘され、やると借金が膨らむという状態で上場企業の会社は大変だろうという見解です。
森トラストの特徴の1つが上場してしないという点です。規模からいうと当然上場している規模ですが、あえて非上場で自分たちのペースで経営を実施しています。この点も他社との違いとなっています。
日本長者番付第8位森トラストの森章氏ですがこのような形で他の上場企業とは異なった体制を築き上げてきました。今後は娘さんが主体で運営を手掛けることになり、さらに独自の路線が期待されます。
収益ももちろん大事ですが自分たちがやりたいことをやる、自分たちのペースで進める、それぞれにあったジャンルで活躍するなど森一族のビジネス手法展開は今後も目が離せません。

■おすすめ記事
【日本長者番付第4位】サントリーホールディングスの佐治信忠氏について
【日本長者番付第5位】楽天の三木谷浩史氏について
【日本長者番付第6位】光通信の重田康光氏について